変わった戸籍~相続人調査

June 09, 2017

 

先日、相続人調査を行っているとき珍しい戸籍を

 

 

見つけました。

 

 

現在の法律では、結婚していない男女から産まれた子

 

 

(以下「婚外子」といいます。)は、母が出生届を

 

 

提出することにより、まずは母の戸籍に入籍します。

 

 

そして、父は、自分の子であることを認めたい場合は、

 

 

認知届を出す必要があります。このように、

 

 

現在の法律では、婚外子は母の戸籍に入り、

 

 

父の戸籍には子を認知したことだけが記載されます。

 

 

ですが、先日、私が見た戸籍は婚外子がいきなり

 

 

父の戸籍に入籍していました。これは一体なんだろう?

 

 

記載間違いかしら?と思い調べたところ、

 

 

これは旧民法によるものだということが分かりました。

 

 

昭和23年ころ、家族法は改正されましたが、

 

 

改正される前の旧民法には「庶子」という制度がありました。

 

 

この制度によると、婚外子がいきなり父の戸籍に

 

 

入籍することができたようです。戸籍には、「○○県○○市

 

 

○○において出生父鈴木××届出(母○○県○○市○○

 

 

佐藤△△)昭和○年○月○日受付入籍」と記載されます。

 

 

「認知」という言葉は一言も出てきませんが、

 

 

認知と同様の効力が生じます。

 

 

他方、母の戸籍には婚外子の記載はありませんので、

 

 

母の戸籍をたどっても婚外子の存在は分かりません。

 

 

以下の図のように、母が他の男性と結婚し婚内子が

 

 

産まれた場合、その婚内子と婚外子は兄弟姉妹

 

 

ということになりますが、婚内子または母の戸籍を

 

 

たどっても婚外子の記載はありません。

 

 

法律上の兄弟がいるにもかかわらず、戸籍からは

 

 

それが分からないということがありえます。

 

【家族関係の図】

 

 

庶子の制度は廃止されていますので、今はこのような心配を

 

 

する必要はありませんが、相続人調査をするときには注意が

 

 

必要です。

 

 

 

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