労働 残業代の話~時間単価の出し方

March 05, 2016

残業代は、
「時間単価×割増賃金の支払対象となる労働時間×割増率」

 

で計算します。そこで、今回は時間単価の出し方を説明したいと思います。

 

1 月給制
月給制の時間単価は

 

「1か月の所定賃金÷(1日の所定労働時間×(1年の日数-1年の所定休日日数)÷12か月)」

 

で計算します。

 

「1か月の所定賃金」は労働契約書や給与明細書に記載されています。

 

ここで注意したいのは、

「手当の扱い」

です。所定の賃金の他に家族手当や通勤手当、住宅手当などが支払われることが多いと
思いますが、原則、これらの手当は1か月の所定賃金に「含まれません」。

 

ただし、扶養家族の有無・数、通勤や住宅に要する金額など具体的な事情を度外視して一律の額で
支払われる手当は「含まれます」。

 

「1日の所定労働時間」は労働契約書や就業規則に記載されています。

 

「1年の所定休日日数」についてですが、所定休日は『土日、祝日』と記載されていることが多いと

思いますので、カレンダーを見ながら土日、祝日が何日あるのか数えていくことになります。

 

「1年の日数」は概ね365日ですが閏年は366日になるので注意しましょう。

 

2 時給制
時給制の時間単価は「時給そのもの」です。これは簡単ですね。

 

3 日給制
「日給÷1日の所定労働時間数」が時間単価になります。
1日の所定労働時間数が異なる場合は、1週間の1日平均所定労働時間数を
1日の所定労働時間数として時間単価を計算することになります。

 

 

以上、一般的な時間単価の算出方法を説明しました。

給与体系は様々ですし、労働契約書や就業規則に十分な記載がなかったりする場合もある
と思います。これらに当てはまらず、時間単位の出し方が分からない場合は、
一度弁護士に相談してみて下さい。

労働時間については前回までにお話しましたので、次回は割増率についてお話したいと思います。

労働 残業代の話~仮眠時間は休憩時間か労働時間か

February 20, 2016

仮眠時間が休憩時間にあたるのか、労働時間にあたるのか、問題になることがあります。

 

この点について、最高裁は以下のとおり判示しています。

 

「(労働時間かどうかは)労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価することが
できるか否かにより客観的に定まるものであって、労働契約、就業規則、労働協約等の
定めのいかんにより決定されるべきものではない。」
(最一小判平成12年3月9日)

 

つまり、一見休んでいるように見えても、必要が生じれば直ちに業務対応しなければならない
状況にある場合、法律上「労働時間にあたる」ことになります。

 

冒頭で、仮眠時間が休憩時間にあたるのか、労働時間にあたるのか、と記載しましたが、
『必要が生じれば直ちに業務対応することが義務づけられている』場合は、
休憩時間ではなく、「労働時間にあたる」ことになります。

 

研修についても同じように考えることになります。
自由参加とされていても、参加が義務的で会社業務としての性格が強ければ
労働時間にあたります。

 

また、始業前の準備行為についても、使用者により義務づけられている始業前点呼の時間などは
労働時間にあたります。

 

ここまで記載しましたとおり、一見休憩時間に見えても、法律上は労働時間と評価される場合が
あります。そして、労働時間にあたるかどうかは評価の問題ですので、各ケースにより結論が
異なります。休憩時間にあたるのか、労働時間にあたるのか、判断に困ったときは、
ぜひ弁護士に相談してみて下さい。

残業代の話~労働時間とは

February 13, 2016

残業代を計算するにあたっては、まず労働時間は何時間なのかを計算する必要があります。
労働時間は一般的に、

 

             「終業時刻-始業時刻-休憩時間」

 

によって計算することができます。
例えば、9時から働いて、17時で帰宅し、途中休憩を1時間とった場合、労働時間は7時間
ということになります。
前回お話ししたとおり、残業代が発生するのは労働時間が法定労働時間を超えている場合
ですから、この例だと残業代は発生しないということになります。

 

労働時間が何時間かは、証拠によって証明する必要があります。
一番分かりやすいのは「タイムカード」です。これがあれば、労働時間は容易に計算できます。
ですが、実際はタイムカードが存在しない、または、入手できない場合もあります。
タイムカードが内場合はどうするのかというと、それは他の資料を使って労働時間を
証明することになります。
私が取り扱った事件で例を挙げると、以下のようなケースがありました。

 

               ①タクシーの運転手・・・・タコメーター
               ②介護士・・・業務日誌
               ③会社員・・・本人の手帳

 

③は、突然会社からタイムカードを撤収されたケースですが、ご本人が違和感を覚え、毎日手帳に
出社時間と退社時間を記録していました。すごいですよね。

 

タイムカードがなくても、資料があれば残業代を請求できる場合があります。
タイムカードがないからとあきらめずに、なにか資料になるものがないかを弁護士に
相談してみて下さい。

 

以上は、一般的なお話になりますが、実際は、なにが労働時間にあたるのかが争いになるケースがあります。そこで、次回は、仮眠時間、研修、始業時刻前の準備行為などが労働時間にあたるか
についてお話したいと思います。

24時間web予約を始めました!

February 08, 2016

法律相談の予約をしたいな~と思ったら営業時間外で予約できない!
・・・ってことありませんか?

 

当事務所では、法律相談したいときに予約できる「24時間web予約」を始めました。
画面の上の「24時間web予約」という青いボタンから予約をして下さい。

写真撮影を行いました。

February 06, 2016

出張撮影.comの豊田さんに、HP用の写真を撮影して頂きました。
出張撮影して頂くこと自体はじめての体験だったのですが、
豊田さんが大変親切な方でしたので、終始リラックスして写真撮影に臨むことができました。
HP用の写真としてどのような写真が必要かなど色々とアドバイスもして頂きました。
写真家になる前はフレンチのシェフをしていたそうですよ。
今日撮影した写真は近日中にHPにアップしますので、
お手すきの際にご覧頂けますと幸いです。

 

出張撮影.comさんのHPは
4colors-photographic.com
です。

新宿にある法律事務所の弁護士のブログでは難しいお話も分かりやすく解説しております

abri(アブリ)新宿総合法律事務所のブログでは事務所での出来事やエピソードのほか、ご相談の多い案件や社会的に問題になっている法律問題や労務問題を取り上げております。
離婚や借金問題やセクハラやパワハラ、賃金未払いなどの労務トラブルも、法律問題として捉えると難しい話になってしまうケースが少なくありません。親しみやすいと評判の弁護士が、専門知識がなくてもご理解いただけるよう分かりやすく解説しておりますので、ぜひブログをご参考になさってください。
ブログをご覧になって思い当たる状況がある方や、気になることがある方はお気軽に新宿にある当事務所にご相談ください。

HOMEに戻る